『カウンセリングとは何か』を読んでぐったりした話
先日、私が所属している「キャリコンサロン」読書部の課題図書になっている東畑開人さんの『カウンセリングとは何か』を読みました。
※キャリコンサロン
「キャリコンサロン」とは、国家資格キャリアコンサルタントとしての技量を高めることはもちろん、実際にキャリア業務を行いながら、一人ひとりが+αの強みを磨きつつ学び合うコミュニティです。
「ちょっと気になったので、電子書籍で一気に読んでみよう!」と意気込んで読み始めたものの……読み終えた後は、どっと疲れてソファに沈みました(笑)
文章は読みやすいのに、とにかく“密度”がすごかったです(汗)
まさに、20年の臨床の現場で見た、触れた、感じた「心」の世界がぎゅっと詰まっています!

◇臨床心理士の仕事って、想像以上に“冒険”ですね
特に印象に残ったのは…
「作成会議としてのカウンセリング」と「冒険としてのカウンセリング」という対比です。
・作成会議=生活の問題
・冒険=人生の問題
を扱う⋯という解説は、とてもわかりやすかったです。
なかでも、冒険としてのカウンセリングの「第4章」は、
“生き方の核心”みたいな部分に触れていくので、読んでいて胸がキリキリしました。
同時に、職業としての臨床心理士って、すごい専門性なんだな…
と尊敬の気持ちが湧いてきました。

◇キャリアコンサルタントは、この本から何を持ち帰れる?
キャリアコンサルタントは臨床心理士とは違って、治療や診断をするわけではありません。
でも、読んでいると「あ、これってキャリコンも大事だよね」
と思える視点がたくさんありました。
私の読後メモも兼ねて、キャリアコンサルタント的に“現場で活かせるところ”を3つにまとめてみます。
①「物語を聴く姿勢」はキャリア相談でもめちゃ大事
東畑さんの臨床では、クライエントの「物語」に丁寧に触れていくシーンが多くありました。
これ、キャリア相談でも同じだなと感じました。
・どんな人生を歩んできたのか
・仕事の選択の裏には何があるのか
・その人にとって“働く”とはどういう意味を持つのか
履歴書やスキルだけでは語れない“物語”こそ、キャリア形成の土台になるんですよね。
改めて「もっと深く聴こう」と背筋が伸びました。
② 生活の視点を忘れない
「作成会議」としてのカウンセリングは“生活”を扱うという話は、すごく腑に落ちました。
キャリア相談でも、
仕事の悩みの裏側には生活リズムや家族関係、健康状態などが密接に結びついています。
「キャリア=仕事の話」ではなく
「キャリア=その人の生活全部」
なんですよね。
生活に無理があれば、どんな素敵なキャリアプランも進まない。
その視点は、これからもっと丁寧に扱おうと思いました。
③ ひとりで抱え込まない、支援ネットワークの意識
臨床の世界では医療や福祉との連携が前提で、「支援は一人で完結しない」ことが強調されていましたが、キャリアコンサルタントにも同じことが言えます。
・明らかに心理的な負荷が高そう
・健康問題がキャリアに影響している
・相談テーマが“心”の領域に深く入っていく
そんな時は、無理に抱え込まず、適切に専門家へリファーすることがクライエントの利益になります。
改めて、支援のネットワーク構築の大切さを学びました。
◇まとめ:カウンセリングの「冒険性」は怖い。でも学びは深い。
冒険としてのカウンセリングを読んだ時の、あの胸がギュッとなる感じ…
あれはきっと、「人の人生に関わるって、こういうことなんだ」という重みを感じたからなんだと思います。
臨床心理士ほど深くは踏み込まないけれど、キャリアコンサルタントも“人生の選択”に寄り添う仕事です。
だからこそ…
①物語を聴く
②生活を見る
③支援ネットワークを持つ
という姿勢は、めっちゃ大事ですね。
読んで疲れたけど(笑)、めちゃくちゃ良い読書体験でした!
国家資格キャリアコンサルタント
荒川 貴司





